月経前症候群は女性ホルモンの変動が大きく関わっていると考えられています。

主な症状は

• ・情緒不安定
• ・睡眠障害
•  
• ・食欲不振
• ・過食
• ・めまい
• ・倦怠感
• ・頭痛
• ・腹痛
• ・腰痛
• ・むくみ
• ・お腹の張り
• ・乳房の張り　などが挙げられます。

これらの症状が毎月月経前に出て、月経が始まると改善が見られるのが特徴です。

女性の体は、

1. １、排卵日から月経までの黄体期
   卵胞ホルモンと黄体ホルモンが多く分泌
2. ２、黄体期の後半
   卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下

このように月経期にホルモンバランスが大きく変動するものです。

このホルモンバランスの変動が脳内のホルモンや神経伝達物質の働きに影響することが月経前症候群の原因だと考えられています。

１、月経周期を予測し対策

次の月経がいつなのか予測できるようになれば、

• ・仕事をセーブする
• ・しっかりと休む
• ・リフレッシュできるように時間を作る　など

対策できます。

月経周期を予測するためには、基礎体温をつけるのが一番わかりやすいでしょう。

２、ストレスの発散

月経前症候群はストレスが多いと強くなる傾向にあります。

日頃からストレスを発散することを心がけましょう。

• ・アロマテラピー
• ・ハーブティー
• ・ヨガ　など

リラックス効果の高いものを取り入れるのがおすすめです。

３、身体にやさしい食生活

月経前症候群の予防には健康的な食生活も欠かせません。

• ・塩分
• ・アルコール
• ・刺激物
• ・カフェイン
• ・糖分の多いもの　など

これらはたくさん摂りすぎると体内のバランスを乱す原因になります。

身体にやさしいものの代表例

1. １、豆乳、納豆などの大豆製品
2. ２、芋類、穀物類
3. ３、ナッツ類
4. ４、海藻類
5. ５、レバー　など

積極的に毎日の食事に取り入れることによって

• ・血糖値の急激な上昇の抑制
• ・女性ホルモンへの働きかけ
• ・情緒の安定
• ・利尿作用
• ・貧血予防　などが期待できます。

４、生活習慣の改善

月経前症候群には自律神経の乱れも大きく関わっていると考えられています。

• ・食べ過ぎ
• ・飲みすぎ
• ・喫煙

これらの悪習慣は自律神経に悪影響を与える原因になりますので、改善を図りましょう。

自律神経に優しい生活習慣として

• ・バランスのとれた食事
• ・湯船に浸かる入浴
• ・適度な運動
• ・冷え症改善　などが挙げられます。

現代は

• ・デスクワーク
• ・スマートフォン
• ・タブレット　など

電子機器の長時間の使用が常態化している人が非常に多いです。

そうすると

• ・猫背など姿勢が悪くなる
• ・背中周りの筋肉が緊張する

これらは自律神経をより乱れやすくしてしまいます。

また電子機器の普及により

1. １、同じ姿勢を続ける
2. ２、腰やお尻の筋肉が緊張状態になる
3. ３、骨盤の中の臓器・下半身の血のめぐりが悪くなる
4. ４、月経前症候群の症状がより重くなる

このように悪化していくと考えられています。

筋肉が原因の月経前症候群を改善するには

• ・筋肉をゆるめるストレッチ
• ・マッサージ
• ・鍼治療
• ・姿勢矯正　などが効果的です。

当院の月経前症候群へのアプローチ法

１、問診・視診

まずは患者様のお身体のお悩みについて、問診で詳しくお聞かせください。

特にめまいや立ち眩みは、私生活やお仕事中に症状を引き起こす原因が隠れていることが多いため、時間をかけて細かなことまでお伺いします。

また、似ている症状を持つ疾患は他にもあります。

患者様の今回の症状が他の疾患に該当しないか、急を要する病態かどうかなど、鑑別診断もいたします。

さらに、来院時や院内誘導時に患者様の動きやお身体の使い方などもよく拝見して、治療に役立てております。

２、的確な運動検査、細部にこだわる触診

問診と視診をもとに的確な運動検査や細部までこだわる触診を行い、時間をかけてお悩みの原因をあらゆる角度からしっかりと探ってまいります。

ストレスや疲労もよく全身の筋肉に現れるので、患者様の症状がストレスと関係性があるのか、筋肉の状態からも確認いたします。

３、ご説明とご提案

問診、視診、運動検査、姿勢分析、触診から得た患者様のお身体の状態を総合的に判断した現在の状態をご説明し、患者様が感じていらっしゃるお悩みとギャップがないか確認させていただきます。

その上で、今のお身体の状態に合わせた最適な治療法をあわせてご提案いたします。

当院では納得いただけるまで丁寧にご説明し、患者様ご自身がよくご理解・ご納得の上で施術に入っていただくことを心がけております。

４、症状に繋がりやすい箇所を重点的にケア

月経前症候群の場合は、自律神経や筋肉のケアをし、症状の改善を図ります。

具体的には、自律神経の症状は背中の筋肉に緊張が出ることが多いので、まずは背中からアプローチします。

次に腰やお尻、首の筋肉に移り、お身体全身の循環不良の改善を図ります。

首周りと背中の筋肉の緊張をしっかりとゆるめることによって、肋骨を含む呼吸に関連する骨格系がぐっと開きます。

そうすることで、一呼吸で体内に酸素を取り込める量が格段に増え、結果として血液循環の改善や自律神経の調和に繋がります。

腰やお尻の筋肉をゆるめ循環不良を改善することで、むくみの改善やホルモンバランスの調和も期待できます。

５、通院後のフォロー

患者様が治療を続けられるようにお一人おひとりに合わせた無理のない通院計画を一緒に立てさせていただきます。

また、ライフスタイルに合わせた生活指導や運動指導も適宜ご提案いたしますので、症状の改善に向けて気になる点がございましたらいつでもご相談ください。